パッシブデザインの5つの設計項目②(日射遮蔽)

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こんにちは、出水市の丸久建設(株)です。

今回は、「パッシブデザインの5つの設計項目」シリーズブログの第2弾、【日射遮蔽編】です。夏の太陽光の日射をどう遮るか?高温多湿な日本の夏をどう涼しく過ごすか?パッシブデザインの設計手法をご紹介。

(2)日射遮へい

パッシブデザイン

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パッシブデザインの日射遮へいは「夏に涼しく」の基本になります。

また冷房時に取り除く熱を減らすという意味で、省エネルギーにつながります

「断熱は冬の基本」、「日射遮へいは夏の基本」と言われるくらい、「断熱」と「日射遮へい」は大事です。

特に南国といわれる鹿児島県・宮崎県などは、太陽の日射量が多くパッシブデザインの「日射遮へい」が重要になってきます。

※逆に、北海道・東北などの寒い地域は、太陽の日射量が少ないので「断熱」が重要になります。

※前に述べたように、地域の特性を生かした「パッシブデザイン」があるという事です。

1.日射遮へいで大事なのは、窓の日よけ

パッシブデザイン

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上の画像の様に、太陽の日射熱が多く入ってくるのは「窓」から75%とあります。

ですので、窓の「日よけ対策」はパッシブデザインにとても重要で効果が大きいのです。

パッシブデザイン

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有効な庇を設置すると、窓にあたる日差しの40%を遮ってくれます。

パッシブデザイン

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レースカーテンや内付けブラインドの日よけ効果は30%~40%ですが、上の図のすだれ・通風雨戸・シェードと言われる、外部装置は80%の日よけ効果があります。

2.南面の窓の日射遮へい

パッシブデザイン

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窓から75%の日射熱が入るので、窓ガラスでの日射遮へいを考える方もいますが、夏には有利になりますが、冬には不利になります。冬の暖かい太陽熱を窓の遮熱ガラスで遮断してしますからです。

上の図のように、「夏は日射を遮る」「冬は日射を取り入れる」がパッシブデザインの肝になります。

鹿児島・宮崎でのパッシブデザインでは「日射遮へい」が大きなカギにまります。パッシブデザイン実務者の腕の見せ所です。

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