日本の住宅の耐用年数(寿命・建替え年数)をご存知ですか?
日本の住宅の平均使用年数は26年から30年と言われてます。
世界から、日本の住宅が30年遅れていると言われる由縁です。
世界の住宅の耐用年数表
上の表を見てもわかる様に、日本の住宅の耐用年数は極端に短いのです。
この事は、様々な弊害ももたらしています。
※様々な弊害は、また別のブログで投稿していきます。
ではなぜ、これまでの日本の住宅は耐用年数(寿命・建替え)が短いのか、紹介します。
目次
耐用年数が短い5つの理由
理由1.ライフスタイルの変化に対応出来る家ではなかった。
ライフスタイルや家族構成は、必ず変化してきます。
これまで、子供さん中心の部屋の間取りを重視して、家造りをしてきました。
この事が、子供さんの成長や独立、又家族構成の変化によって、使い勝手が悪くなった際のリフォームが容易に安価で対応出来る造りではなかった為に、建て替えせざるを得なかったのです。
理由2.高度成長期により「質より量」が重視された。
戦後しばらくして高度成長期を迎え、住宅を作る人が増えてその需要にあわせる様に住宅を建築してきました。
その為、「質より量」を優先し、耐震・耐久性の面で長持ちする住宅を作らなかった。
理由3.建物価値より土地価値の神話が強かった。
バブル期もそうであったように土地の価格が向上し、土地の売り買いが活発になりました。
土地を売る為に、土地の上に立っている古い建物は壊されて、土地だけの売買がなさせた。
理由4.中古住宅市場が確立されてなかった。
住宅の寿命が短いのに、中古住宅としての価値はないですよね。
住宅先進国の家は、平均耐用年数が長いので、中古住宅売買が活発です。
高品質のリフォームの行われ、新築時より高額で売買されるケースもあります。
長持ちするから価値が生まれ中古住宅市場が確立されるのですね。
理由5.住宅性能が低く、快適性がなかった。
夏は暑く冬は寒い住宅になり、日本の家は、先進国の住宅と比べて住宅性能(断熱性・気密性)が低いのです。
特に冬の断熱性能が低く寒い家になります。
日本よりも北の国から来た外国人は口を揃えて言われます「日本の家は寒い」と。
夏暑く、冬寒い為の壊して建替えするのです。
いかがでしたでしょうか。
このような理由で日本の住宅は、26年~30年で壊してしまうのです。
このような理由で日本の住宅は、世界の先進国の住宅と比べて30年遅れているといわれてます。
日本の住宅も海外の住宅先進国の「ストック型社会」に向かっています。
環境面に関しても、廃材の発生が少なくすみ、自然に優しいのです。
まだまだ、良質で長持ちする家にはメリットがあります。(※別ブログで投稿していきます)
今一度皆様方にも、今後の日本の家造りの事を考えていただければと思います。
動画でもご紹介しています。