出水市で地域の子供達を見守る「出水防犯パトロール隊1967」

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最近は、児童に絡む事件が増えており、もはや首都圏の問題ではなく、地方でも様々な事件を耳にします。

学校に子供を送り出す親御さんも、本当なら、歩かせて登下校させたいが、しかし心配だというのが本音ですよね。

だからついつい大通りまで、車で送り迎えしてしまいます。

現在私達は、ボランティア防犯パトロール隊として、児童の登下校の挨拶活動や交差点での立哨、巡回パトロール等を実施しながら、児童に絡む犯罪や事件の抑制に努めています。

その活動内容を、ご紹介します。

パトロール隊の発足について

H18年に「出水防犯パトロール隊1967」が発足しました。

1967とは、1967年から由来しています。

1967年生まれの同級生が毎月会合(単なる飲み会)をしておりまして、ある時、メンバーの一人が「不慮の死」を遂げます。

その後の会合は、盛り上がりにもかけ、何かとその友人のことに話題が移りました。

「そういえば、地域のために何かしたいって言ってたなぁ」との発言が。

じゃぁ、1967会で、地域のために何かやろうか?という真面目な話題になったのです。

以前から、何かをしよう!と話題はつきませんでしたが、何一つ実行に移したものはありません。

しかし、「地域のために何かやろう!」に関しては、皆熱く感じていました。

そして、地域のために防犯パトルール隊を作ろうということについて、皆が賛同。

そこから、備品の購入や青色回転灯の申請やなど、調査検討しながら、進めていきました。

いやぁ、やるとなったら行動が早かったですね。

自分たちはもちろんの事、知り合いにも寄付を募り、実におおくの方に援助・協力をいただきまして、現在の原型のパトロール活動が始まりました。

当初のメンバーは13人で、それぞれ会社も異なりましたが、都合を調整しながらの2~3名ずつで車両2台の青色回転灯で巡回パトロールを実施という形です。

規模の拡大

「丸久の家づくり」の桑木社長も、1967年会のメンバーに入っておりました。

そして、この活動は、1967年会だけではなく、丸久建設としても取り組まなければならないと、感じます。

「丸久の家づくり」の経営理念には

「顧客に貢献すること」

「地域に貢献すること」

「環境に貢献すること」

を掲げています。

防犯パトロール活動は、まさにこの「地域に貢献すること」に結びつくのです。

社長の呼びかけにより、丸久建設内だけではなく、「丸久の家づくり」のパートナー会社約40社も積極的に参加下さり、現在では青色回転灯の車両27台を所有する、出水市の防犯パトロール隊としては、最も大規模な団体として活動するまでになりました。

青色回転灯車両について

現在は、防犯パトロール活動といえば、青色回転灯を装着した自動車が地域を巡回する活動を思い浮かべるかと思います。

実は、青色回転灯車両は、従来禁止されていました。

しかし、日本の犯罪件数増加の背景から自主防犯活動の必要性が求めらます。

そこで、平成16年12月にその活動が認可されました。

まだ10年ちょっとの歴史なんですね。

活動の目的

防犯パトロール活動の目的は、

◎犯罪・事故等の被害を未然に防止すること。

◎児童への協力的存在として、児童に認識してもらうこと。

◎地域のみなさんが安全に対する関心を高めること。

◎地域住人とのコミュニケーション・情報共有することで、犯罪抑制の醸成。

随分、難しくカッコいいことを掲げていますが、要は地域の平和を守るヒーローてなもんです。

現在の活動

交差点での立哨

地域の担当者が、交通量の多い交差点や、危険な交差点で児童達を見守ります。

巡回パトロール

写真

校区内外を、青色回転灯を回しながら巡回します。

不審者情報が一度でもあれば、その場所は重点的に巡回します。

各学校への挨拶

年度初めに各学校を訪問し、学校内で認識している事案や危険カ所等の情報の共有を図ります。

ブルーラン

年2回、8月のお盆時期と12月の年末に、出水市防犯パトロール協議会が主催するブルーランに参加します。

ブルーランとは、出水市内の登録されている各防犯パトロール隊が一同に集まり、青色回転灯を登録している車両約50台に警察車両の赤色回転灯を混ぜながら、市内を連なれて巡回パトロールするのです。

 

清掃作業

町の美化作業にも努めています。

 

課題

人材確保

青パトは実施時間帯が小学生が下校する夕方に実施されることが多いため、日中に働いている社員が活動するには、会社の十分な理解が必要になります。

その為、多くのパトロール団体はリタイヤ生活者により結成されています。

私達が、更に防犯パトロール活動を続け進化させていくためには、参加メンバーが増えることで、活動回数や活動範囲、活動内容が一層充実すると思うのです。

資金

青パトは車両を使用した活動が多い為、他の防犯活動とは異なり、ガソリン代や備品などの維持費の負担も必要になります。

社名の入った社用車で、青色回転灯活動を行うと、せっかくの善意の行為も売名行為と受け取られてしまうので、個人所有の車両で活動していることも多いのです。

出水市の場合は、防犯パトロール協議会からガソリン代の一部を支給をいただいており、大変助かるところです。

活動の効果について

私たちが、これまでボランティア防犯パトロール活動を継続してこれたのは、青色回転灯車両の効果および、地域住民からの声があります。

管轄警察署から、青パトによる犯罪に対する効果として、犯罪件数の報告を毎年いただいてます。

少ないレベルでの推移は、青色回転灯車両による犯罪の抑制効果が十分に機能していると。

また巡回パトロールや立哨時に、地域の方から
「ありがとう」や「頑張って下さい」等の防犯パトロール活動に対するお言葉は、確実に地域のために活動をしていると実感できる瞬間です。

私たちの活動には、直接的な効果だけではなく、地域住民の防犯意識の向上などの副次的な効果もあると実感しています。

私たちと一緒に、ボランテァ防犯パトロール活動に参加してみませんか?

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