
こんにちは、鹿児島・出水の住宅会社「丸久の家創り」社長の桑木です。
今回は、家庭での省エネを考える「Foward to 1985 energy life(1985アクション)」のお話しシリーズで書いていきます。
まずは、家庭での省エネ「1985アクション」のついて。
「1985アクション」は、パッシブデザインの第1人者の一人と言われている、野池政広さんがいいだっしぺの団体です。
↓↓↓の方が「Fowad to 1985 energy life 1985アクション)」代表理事の野池政宏さん
「1985アクション」とは?
『3.11をきっかけに、住まいの「つくり手」と「住まい手」が一緒になって、家庭部門のエネルギー消費量を1985年レベル(いまの半分)にしようとするアクションです。日本に暮らすすべての人が直接関われる取り組みとして、「家庭」での省エネを進めていきたいと考え、この取り組みを始めました。目指すのは我慢の省エネでなく、賢く楽しく進めていく省エネです。』
(※1985アクションHP抜粋)
家庭部門のエネルギー消費量を1985年のレベル、現代の半分にする事を目標にして省エネ活動をしていこうという活動です。
「Forward to 1985 energy life(1985アクション)」の1985の数字も1985年のことになります。
我々丸久の家創りも、これからの家づくりの形、自然のエネルギーの活用「パッシブデザイン」との出会いで、野池政宏さんに師事してパッシブデザインを学び「1985アクション」活動に参加しました。
丸久の経営理念です。
「会社の目的は、
社員とパートナー会社の幸せを通じて、
顧客に貢献する事!!
地域に貢献する事!!
環境に貢献する事!! 」
経営の神様と言われている、松下幸之助さんは
「企業は社会の公器」
ドラッカーは、
「企業は社会的な存在である」
と言われた様に、「社会貢献」は企業の使命!!
我々、丸久の家創りに出来る社会貢献は、「エネルギー消費の少ない家づくり」で省エネ活動だと思い「1985アクション」活動に賛同しました。
これからこのブログを使い、鹿児島で「1985アクション」の事を少しでも知ってもらえればと思い書いていきます。
「1985年代はどんな時代?」
ではまず、30年以上前の「1985年(昭和60年)」がどういう時代かを知っていくことも大事だと思いますので下記に書いてみました。
50代以上の方には懐かしいことがらも出てきます。是非読んで下さい。
「現在の日本の電力消費」と「1985年ごろの日本の電力消費」を比べてみます。
(※「1985アクション」HPより)http://to1985.net/1985action/
上のグラフで分かる様に、1985年頃(青)から比べると現在の福島原発事故前(赤)の電力消費では増えています。
1985年代と比べて、現代で増えている部分の電力の割合は、今の原発で作る発電量とほぼ同じだそうです。
もちろん1985年代にも原発は可動してますので、1985年代の電力消費にすると単純に「原発は要らない」となりませんが、省エネ活動を続ける上では1985年代の電力消費にする事が1つの目安になると考え、「1985アクション」の考えの根本にあると思います。
では、日本の「1985年(昭和60年)はどんな時代?」だったか見てみましょう。
・つくば万博が開催
・男女雇用機会均等法が成立
・日本航空123便墜落事故
・日本の人口が約1億2100万人に
・電電公社と日本専売公社が民営化
・初の日本人宇宙飛行士誕生(土井隆雄・向井千秋・毛利守)
・NTTがショルダーフォンを発売
・任天堂が「ファミコン」を発売
・阪神21年ぶりセリーグ優勝
御巣鷹山の日航機の墜落事故の年であります。
そして、電電公社が民営化してNTTへ
我々が親に怒られながら遊んだファミコンも発売の年!(^^)!
〇1985年の人気ヒット曲は?
・1位 ジュリアに傷心 チェカーズ
・2位 ミ・アモーレ 中森明菜
・3位 恋に落ちて 小林明子
・4位 Romanticが止まらない C-C-B
・5位 あの娘とスキャンダル チェカーズ
チェカーズと中森明菜が全盛期の時ですね(^_-)-☆
懐かしい。
〇1985年の人気洋画は?
・1位 ゴーストバスターズ
・2位 グレムリン
・3位 ランボー 怒りの脱出
・4位 ネバーエンディング・ストーリー
・5位 007/美しく獲物たち
ランボーシリーズは最近まで続いていました。今でもよく見ます(映画ファンです(^_-)-☆)
これまた、懐かしい映画ばかりです。3作ともシリーズ化した映画でね。
1985年(昭和60年)は、今から33年前です。上の年表を見るとかなり懐かしいものばかりです。
しかし、よく考えてみて下さい。「1985年がそんなに不便な時代であったか?」
勿論、いまの時代は1985年に比べて便利です。色々な機器・ツール・ITなど進化しています。
しかし、1985年代もそんなに不便さを感じなく生活していたのでは・・・。
家庭での省エネ活動1985アクションは、「今の便利なものを捨てて昔に戻れ!!」と言っているのではなく、これだけ、進化してきた日本です、日本人です。技術の日本であり、世界で一番日本人は規律正しく、相手を思いやる気持ちがあると思います。
その日本人が知恵と思いやりで、「我慢しての省エネ」ではなく、「賢く、楽しくやる省エネ活動」が出来ないか?が「1985アクション」だと思っています。
日本人だからできることかもしれません。
自分の家のエネルギー消費量を知ろう!!
家庭での省エネ活動「1985アクション」の大きな目標は、上記でも書いた様に、「1985年代の消費エネルギー量にしましょう!!」です。
でも具体的に、どのくらいの消費エネルギー量にするか?「数値」が分からないと思います。
「数値」、目標が分からないと人間中々前に進ましないと思いますので、「1985アクション」ではエネルギー消費量も明確にわかる様にしてあります(^^)/
それが自宅のエネルギー消費がわかり、地域の平均エネルギー消費と比べられる「1985アクションナビ」です!!
上の画像は私の家の一年間の消費エネルギー量を「1985アクションナビ」に入れてデーター化したものです。
「1985アクションナビ」にご家庭の1年間のエネルギー消費量(電気・ガス等)を入れ込み、ご家庭の現在の一年間の消費エネルギー量と、お住いの地域の現在の平均家族の消費エネルギー量と比較することが出来ます。
地域の平均エネルギー消費量と比べて、「多いのか?」「少ないのか?」
また、地域の平均エネルギー消費量の半分のエネルギー消費量だったら、「1985家族」の認定を貰えます。
桑木家は、ソーラー発電の売電による影響で、トータル合計が地域の平均消費エネルギー量の半分になっているので「1985家族」に認定されました(^_-)-☆
〇具体的に話すと、下記の様な事が「1985アクションナビ」ではできます(^^)/
①同じ家族人数・同じ地域のお家と、自分の家のエネルギー消費を比べれます。
自分の家は、平均と比べてどれくらいか?を知りましょう。
②自分の家の光熱費の家計簿が付けれれます。
3年間の保存ができるので、エネルギー消費の推移がわかります。
③全国の平均の半分のエネルギー消費ですと、「1985家族」に認定!!
1985でも「HEMS」を販売しておりますので、データーの一括管理。
この様に、自宅のエネルギー消費を知って、また地域の平均のエネルギー消費を知って、
皆で目標に向かって行きましょう(^^)/
※桑木家では、太陽光発電の力で「1985家族」認定になった要因が大きいですが、太陽光発電の力無しで、家の性能(パッシブデザイン)だけで「1985家族」に認定される事もできます。今からの家づくりの形だと思います。
なぜ、家庭での省エネが必要か?
ここで、「1985アクション」概要編①として、【なぜ家庭での省エネが必要か?】
省エネ活動には色々な部門の取り組みがあるはずです。産業・運輸・業務・家庭・その他など色々なところで省エネ活動が現在でも行われています。
なぜ、「1985アクション」は、家庭での省エネ活動に注視しているのか?
色々と要素はありますが、概要編①のまとめとして、日本の国策もとらえた必要性を「暮らし省エネマイスター公式テキスト(第4版)」から、書いてみたいと思います。
・まずは、日本のエネルギー消費を部門別で見てみます。
(※出典:資源エネルギー庁)
上のグラフは「1973年ー2014年」の41年間の推移です。
右の四角の枠内にあるように、
・運輸部門 1.7倍
・家庭部門 2.0倍
・業務他部門 2.4倍
・産業部門 0.8倍
・企業・事務所他部門 1.0倍
全体 1.2倍
1973年ー2014年のGDPは2.4倍です。
エネルギー消費の約半分を占め、日本の経済を支える「産業部門 0.8倍」の数字に着目すると、40年間でこれだけ日本の経済が成長したにも関わらず0.8倍、エネルギー消費が減少している背景は産業界が省エネルギーに対して最大限の努力をしてきたからだと思います。
これ以上の努力を求めるもは現実的ではないと思います。
運輸部門の省エネに関しての現状も、近年は産業部門に続いて最大限の努力していると言われています。
そこで、今後の取り組みとして重要視されているのが、「家庭部門」「業務部門※」です。
(※「業務部門」は、事務所・ビル・ホテル・デパート・サービスなどです)
今後国の方針は、「家庭部門」「業務部門」の省エネルギーの推進だと言われています。
それが、2020年の「改正省エネ基準」の義務化だと思います。
〇部門別ごとのエネルギー消費の割合
(※出典:資源エネルギー庁HP)
上記グラフより、家庭部門のエネルギー消費の割合は、13.8%(2015年)です。
〇部門別の2030年までの省エネルギー目標
しかし、国の「部門別の2030年までの省エネルギー目標」では、
(※出典:暮らし省エネマイスター公式テキスト 第4版)
家庭部門のエネルギー消費の割合は13.8%と低いですが、家庭部門の2030年までの省エネルギーの目標数値は、22.4%と一番高いです。
これは「家庭部門の省エネにはまだ余地が大きい」という事も意味します。
また、「暮らし省エネマイスター公式テキスト(第4版)」には、家庭部門が、産業・業務・運輸といった部門と大きく異なるのは、日本に暮らすすべての人がそのエネルギー消費に関わり、省エネルギーの実践に直接関与できるところです。」と記述してあります。
そして、一軒一軒の省エネは小さいですが、それが集まればとても大きな省エネルギーが実現できると・・・。
皆さま方の一人一人の考えが、取り込むが大きな力になる。
「塵も積もれば山となる」
未来の子供たちの為に、未来の日本の為に、未来の地球の為に、一緒に家庭での省エネ活動「1985アクション」に取り組んでいきましょう!!
※近日中に「1985アクション」概要②をアップします。お楽しみに(^_-)-☆
丸久建設㈱・丸久の家創りも、「1985アクション」の考えに賛同し、鹿児島・九州でパッシブデザインの家創りで、「小さなエネルギーで豊かな暮らしの」実現できる家づくりを目指していきます。
〇「1985アクション」公式HPはここををクリック(^^)/
※このブログは、丸久建設(株)が、「1985アクション」拠点アドバイザーとして学ぶ中、「暮らし省エネマイスター公式テキスト(第4版)) を元に書いていますが、一部私の主観やその他の引用資料を用いた部分もあります。間違い・勘違いの部分もあるかもしてませんが、ご理解頂きたいと思いますm(__)m
〇家庭での省エネ活動の「1985アクション九州・山口ネットワーク」が発足。2019年度の全国ミーティングが9月11日に鹿児島で開催される事になりました。関連ブログは↓↓↓をクリック