今の時代、国策としても、高性能住宅、高気密・高断熱住宅、省エネ住宅と、より良い家作りをと進めております。
またこのような高性能住宅は「健康で快適」であり、「省エネ」の為に月々の光熱費の削減にもなるので、メリットも大きいと言えます。
国の方もZEH(ゼロエネルギー住宅)や長期優良住宅等の住宅には補助金や優遇処置をとり普及に向けた取り組みを行っています。
2020年には、現在の省エネ基準「改正省エネ基準」の義務化へ(●これ、みなさん知ってました? 以外に知らない方多いですよ)進むなど、急速に舵を取った感も否めません・・・
※住宅先進国の欧米から比べると遅いくらいですが。
(日本の住宅は欧米から比べると30年遅れていると言われています)((+_+))
では、国策での急な舵取りの為に、ハウスメーカーや工務店がきちんと対応出来ているか?理解してるか?設計できるか?施工できるか?と、色々疑問や不安もあると思います。
今回は、これからの高性能住宅の時代を迎えて、良い工務店・ハウスメーカーを選ぶ8つのポイントをお話しします。
勿論、家作りの基礎である、耐震・耐久性・瑕疵・アフターメンテナンスなどは、当たりの前提です。
家作りの基本的な事は当たり前として、高性能住宅・省エネ住宅に特化したポイントになりますので。
高性能住宅の8つのポイントと要素
目次
①部位(断熱材・窓等)の仕様と性能
断熱性能・窓の性能を部位ごとに比較して説明できるか?
断熱性能値(U値)を明確に示しているか?自社の仕様だけでなく、基準となる数値との比較で説明ができるか?
大手ハウスメーカーの営業にありがちですが、建材メーカーのカタログ・パンフレット通りのロープレは上手いのですが、基本となる住宅性能のことは知らないケースがあります。
しっかりと性能を捉えているかが大切です。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
②建物性能(断熱性能)の数値の意味を説明できるか?
そもそも、部位(断熱材・窓等)の性能だけでなく、建物全体の断熱性能を理解しているか?
建物全体の断熱性能は、部位(壁・屋根・床・窓・断熱材等)の集合体であります。
その建物自体の自社の住宅性能数値を把握しているか?また国の基準との差を説明できるか?
実際、今は住宅性能数値を自社で計算して数値を出している工務店・ハウスメーカーがあります。
また色々なシミレーションソフトで計算ができます。
元になるデーターで説明できれば安心ですね。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
③省エネ性能表示を理解しているか?
建築物省エネ法(2016年4月施行)という建物の省エネに関する新しい法律により、住宅の省エネ性能表示が策定されました。
このガイドラインに沿った表示方法を理解しているか?
住宅設計一次エネルギー消費量をしっかり計算して、ガイドラインの表示方法できちんと提示してるか?してないか?は
わかりやすい優良工務店の確かめ方になると思います。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
④光熱費シミュレーションを出せるか?
建物の省エネ性能とは別に、性能が生活時の光熱費にどう影響するかを金額で示します。
住宅性能数値を理解してると、家庭での消費エネルギーの計算ができ、そこから月々の光熱費の金額がシミュレーションで算出できます。
住宅性能を高めたり、太陽光発電の容量を大きくすると、35年ローンで換算すると一般住宅より割高の高性能住宅の方が安くなる場合もあります。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
⑤快適性を伝えられるか?
室温の変化などをデーターで表示できるか?
ここまで来ると高性能住宅の上級者になると思います。
最近クローズアップされてる「パッシブデザイン」を追及してる工務店は住宅の室温まで検討できると思います。
温度変化のシミュレーションや、居住後の実測結果データーをきちんと管理してる工務店も増えてきました。
また、工務店・ハウスメーカーの建てた建物で体感することが出来たら一番です。
設計段階で、 室温のシミュレーションが検討されていれば、真冬の晴れた日は暖房機なしで過ごすことも可能になるかもです。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
⑥健康性を理解してるか?
私としては、家づくりの一番大事な事は「安心・健康」だと思います。
いくらデザインが良くても、間取りが良くても、オシャレでも、地震等の災害に弱く、また住んでから健康を害する住宅では意味がないと思います。
「安心・健康」を一番に工務店・ハウスメーカーが本当に考えているか?が大事になってくると思います。
家づくりする者の「ミッション・使命」的なものでもあると思いますので、しっかりと確かめるのも大事です。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
⑦パッシブデザインをキチンと理解してるか?
これから高性能住宅を建てる中で、大なり小なり外せないのが「パッシブデザイン」だと思います。
簡単に説明すると自然のエネルギー(風・太陽)を最大限に活用した省エネ住宅の設計手法です。
具体的要素に分けると
◆断熱・気密
◆日射遮へい
◆通風
◆昼光利用
◆日射熱利用暖房(蓄熱)
とあります。
これらを活用すると「冬暖かく・夏涼しい」そして「省エネ」な住宅が実現できると言われています。
「エアコンの暖かさと、陽だまりの暖かさはどちらが好きですか?」
「エアコンの涼しさと、窓から入る自然の風、どちらが気持ちよいですか?」
断然、「陽だまりの暖かさ」「自然の風」だと思いますね。
パッシブデザインは奥が深く、工務店・ハウスメーカーによって力量が全然違ってきます。
見極めも大事な要素になります。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
⑧ランニングコストをキチンと伝えられるか?
資金計画のことです。
住宅ローンを組んだ場合には月々の支払(ローン)は重要な事です。
高性能住宅は一般的な住宅に比べてどうしてもイニシャルコスト(建築費)が高くなります。
しかし、高性能住宅は省エネ住宅で、しかも太陽光発電をつけると、一般の住宅より月々の光熱費の支払いが安くなるパターンがほとんどです。
中には、35年の住宅ローン総額で比較すると、高性能住宅の方が安くなることもあります。
ただ概略の資金計画だけでなく、省エネ基準の基本をしっかり理解してる工務店・ハウスメーカーは消費エネルギーから月々の光熱費を算出して、より正確な資金計画が立てることが出来ます。
長くすむうえで資金計画は大切なものですので正確な光熱費から算出する資金計画が求められます。
(出典:パッシブデザイン協議会 代表理事 野池政宏さん)
上記のように高性能住宅・省エネ住宅に求められるものはたくさんあります。
そして、メリット・良さもたくさんあります。
最後に・・・・
国策でも推奨・義務化(2020年)に向かっていることもあり慌てて対応している工務店・ハウスメーカーもあります。
失敗しない家作りをするためには工務店・ハウスメーカー選びは大切です。
上記8つのことが、少しでもこれからの家作りの参考になればと思います。
大阪市内で古家の建て替えを考えています。
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非常に助かります、ありがとうございます。
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㈲ダイシンビルド