住宅の断熱性能に重要な窓の5つの種類と特性

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

冬の室内窓ぎわの寒さや結露、夏の暑い日差しで室内の温度がどんどん上昇。

少しでも緩和させたいものです。

原因はなんでしょうか?

家の断熱性が良いと、基本室内は快適なのですが、住宅の断熱性を左右するのは断熱材・断熱工法だけではありません。

建物の隙間や換気扇などから漏れ出して熱が失われるケースもありますが、多くの場合、窓や玄関といった開口部(窓・サッシ)から熱が奪われます。

その割合は冬場で約5割が外へ逃げ、夏場の至っては熱気が入ってくる7割が同じ開口部からです。

上の図にあります様に、夏の対策・冬の寒さ対策には、開口部(窓・サッシ)の断熱処理がもっとも重要で、開口部を必要以上に大きくしたり、増やしたりすると熱損失が大きくなります。

つまり、夏暑く・冬寒くなります。

一般的には、開口部の窓は、サッシと呼ばれる枠の部分と、ガラスで構成されてます。

今回は、窓の構成の一つである「サッシ」窓枠についてお話します。

サッシ(窓枠)にも、断熱性の高いもの、低いものとあり、高い順に5つの開口部(窓・サッシ)の種類と特性をお話しします。

窓サッシの種類と特性

木製サッシ

最も高い断熱性を誇るサッシ。木が持つ暖かな風合いも魅了です。

しかし、アルミサッシの普及で徐々に使われる頻度は減ってきてます。

腐れや経年劣化や木の狂いなど、耐久性に劣る事が原因となっています。

※最近では十分に乾燥させた木製サッシの技術確立され、高断熱や自然素材の家に使われる可能性が高くなりました。

アル木サッシ

熱伝導率の低い天然材を枠材に使用する。

断熱性を高め、結露の発生を抑えて生じにくくしたサッシ。

樹脂サッシ

枠材に熱が伝わりにくい樹脂素材を使用。

北海道や東北などの寒冷地を中心に普及しました。

熱伝導率が低いので断熱性に優れていますが、コスト面では一般的なアルミサッシよりも高めです。

しかし、強度がアルミサッシと比べると弱いので、厚みのある構造になります。

アルミ樹脂サッシ

室内側に熱伝導率の低い樹脂素材を使用し、室外側に耐久性に優れたアルミ素材を使用。

アルミの耐久性と樹脂の断熱性の特性をいかしたサッシ。

アルミサッシ

よく使われる最も一般的なサッシで比較的安価ですが、断熱性は低くなります。

現在では省エネ基準の義務化で断熱性の高いサッシが人気で、アルミサッシの使用は減少傾向にあります。

まとめ

このように、断熱性の高い順に窓サッシを5つを紹介しました。

これからの窓サッシの選択にも省エネの事がかかわってきます。

窓の性能で月々の光熱費の支払いが変わってきます。

その位、断熱性能にとって窓サッシの性能は大切になります。

価格だけでなく、断熱性の事も考えた選択が求められます。

それとあわせて、ガラスの選択も重要になります。

サッシと同じようにガラスも多くの種類がある為に選択が必要になります。

また、パッシブデザイン(自然の力を利用)を重視した設計では、方位(東西南北)によって、サッシ・ガラスの種類を使い分けています。

パッシブデザインの設計を考えるなら、工務店選びも大切です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*