健康を維持するための、適した住宅の室内温度をご存じですか?

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日本の住宅は世界の住宅に比べて「寒い」と言われています。

日本の住宅の文化には、吉田兼好の徒然草の中に有名な言葉があります。

「家のつくりやうは、夏をむねとすべし」

吉田兼好の言葉をかりると昔の家つくりの考えは、「夏を考えた暑さ対策、涼しい家づくりが良いですよ」と考えていた様です。

しかし、今の現代にこの吉田兼好の考えが合っているかというと・・・

住環境の違い、生活環境の違い、CO2問題における温暖化・地球環境の違いなど、吉田兼好の生活していた時代とだいぶ様変わりしてきました。

特に住宅先進国の欧米では、冬の主眼においた家つくりを推奨しており、住宅の室温を重要視しております。

日本では「寒さを我慢する」という美徳的な考えも多少残っている感じがしますが、欧米では決められた質室温を下回る建物は罰則がある国もあります。

主な国の室温に対する考えを列記します。

主要国における室温の考え

 

イギリス

19度以下は健康リスクが現れる温度、理想的には21度以上

アメリカ

全米50州の内24週で断熱性能の低いと言われているアルミサッシの使用を不可。

ドイツ

室温19度以下は「基本的人権」を損なうと規定。

中国

寒冷地では石炭による地域暖房が普及

このように先進国と言われる国々では「室温」を住環境の重要な事と位置付けています。

日本の現状

しかし、我が日本では冬の室温が10度以下の住宅もあたりまえ・・・

現に室温の考え方の違いは、健康面で欧米諸国とかなりの差に出てきています。

冬の温度差で生じる「ヒートショック」浴槽等の溺死等です。

上記のような室温の考え方によって、日本と諸外国の差が出て来てると思います。

日本と住宅先進国ドイツとの差は歴然です・・・

欧米から比べると、日本の住宅の考えは30年遅れているとも言われています。

では、日本では「住宅の室温」の概念をどう考えていかなければいけないか・・・

室温の目標値

そこで、家づくりと室温の関係を研究されている、パッシブデザイン協議会代表理事の野池政宏さんの本「パッシブデザイン講義」より抜粋した住宅室温のお話しをしたいと思います。

健康面で考える目標室温値

冬:居室の気温はできる限り20℃位を目標にして、最低でも15℃以上になるようにする。また非居室は居室から5℃まで低い室温になることを目標とし、脱衣室は13度を下回らないようにする。

夏:居室の気温はできる限り27度までを目標にて、最高でも32度以下になることを目指す。

また、野池政宏さんは、 「この室温が実現できれば、健康性のレベルは一定に確保できると考えてよいと思います。なおこの段階では、(暖房する/しない・冷房する/しない)は考慮しません。とにかくまずはこの目標に向かうことを前提にします」

「また冬と夏どちらを優先するかですが、それは(冬)とします。健康影響を考えたとき、冬の室温をまず確保するべきと考えるからです。」
と「パッシブデザイン講義」の中で話されています。

※野池さんは健康・快適・省エネの住宅を研究されており、無暖房でも健康面・快適面の室温が実現できる家つくりを研究されております。

このように、住宅の室温は健康面にどれだけ重要かお分かりいただけたのではないかと思います。

特に家を温かくする事が住み手に取って大切か・・・

室温による影響

家を建てた後に、「寒い・・・」「暑い・・・」と不満を持つだけではなく、健康面でも人体の多大なる影響を及ぼします。

鹿児島でも交通事故の死亡者数の2倍以上死者がヒートショックで亡くなっているデーターもあります。

健康を考えた上での「室温」を考えた住宅をこれからは考えていきましょう。

決して、夏は暑さを我慢、冬は寒さを我慢することが強い体を作るんだ!なんて事を信じないで下さい。

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