
こんにちは、鹿児島・出水市に拠点をおく丸久建設。
今回は「災害に備えた家づくり」を勉強していきましょう!!
として、家族が安心して暮らせる災害に備えた家づくりの話をしていきます(^^)/
家族を守るために、災害に備えた家づくりが大切です。
私たちの暮らしにおいて、災害への備えは大きなテーマの1つです。
水や食料の蓄えなど、色々な備えがありますが、家づくりの段階で災害に備えた工夫ができることも多くあります。
また、創エネルギーや省エネルギーにも災害の備えに深い関係性があります。
そんな災害への備えを学んで、ご家族が安心して暮らせる住宅つくりえお考えていきましょう!!
目次
①太陽光発電は、災害の時に発電するか?

LIXIL「災害の備え」
災害が発生した時でも、太陽光ソーラーの器機に問題がなければ、自立運転に変えることで太陽光ソーラーで発電した電気は使用でき災害への備えとして発揮します。
しかし、通常と同じ様に使えるのではなく、専用のコンセントを使って、太陽の日射の状況によって最大1.5kwまでの利用となります。(※メーカーの確認は必要です)
あくまでも、非常用ですので、テレビや携帯電話の充電などには十分で、災害情報収集には役立ちます。
太陽光ソーラーを非常時に電源として利用の仕方は?
ほとんどのメーカーの太陽光ソーラーは、太陽光発電を制御するパワコンが装備されています。
太陽光を受けて、発電ができる状態であれば、パワコンを自立運転に変えることで、災害時に最大1.5kw(AC100V)までの電気が利用できます。
災害の備えとして、電源の確保は連絡手段の確保であり、情報収集の確保に役立ちますね。

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②エコキュートの湯水は災害の時に使えるの?

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エコキュートも災害の備えとして水の確保に役立ちます。
エコキュートは、自然冷媒ヒートポンプ給湯器として、今では省エネにも大きく貢献する設備で、
多くの家庭で使われています。
エコキュートは、深夜電力を使用してお湯を沸かすので、水を貯めておくタンクが内蔵されたいます。
3~4人の家族のタイプのエコキュートは、370?のタンクの容量ですから、2ℓのペットボトルで180本余りのお湯を貯めており、災害等で断水した時は、生活用水として使えます。
物を洗ったり、トイレの水として、生活には水は欠かせないもので、災害の備えにも十分です。
エコキュートの貯湯タンクには、ほとんどのメーカの器機に、非常用取水栓があります。
その取水栓から湯水を取り出して使用します。
熱いお湯がでる可能性もありますので、ご注意下さい。
災害にトイレの水に困ったとニュースや新聞で耳にします。災害の備えで水の確保は大事になります。

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・一般的な非常用取水栓の使い方
①貯湯タンクユニットの操作カバーを外す。
②漏電ブレーカーの電源レバーをオフにする。
③給水専用止水栓を閉じる
④逃し弁のレバーを上げる。
⑤非常用水栓を開き、容器に水を受ける。
⑥使用後は、非常用水栓を閉じ、逃し弁のレバーを下げる。
⑦操作カバーを元通りに取り付ける。
※非常用取水栓の使い方は、機種により違いがありますので、取扱説明書を確認下さい。
③エネファームは停電してもガスで電気をつくれる?

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家庭用燃料電池・エネファームは、都市ガスやLPガスを使用して、家庭で使う電気をお湯を一緒につくりだす装置です。
そう聞くと、停電してしまってもガスさえあれば、電気が使えると考えがちですが、装置を動かすには少しの電気が必要です。
しかし、そんな課題も蓄電池を備えることで問題解決できるようになりました。
災害時に、電気やお湯を家庭でつくれるのは心強く安心です。
そして、エコキュートと同じ様に、エネファームにも貯湯タンクを使う給湯機器です。
タンクの容量は、200ℓですので、ペットボトルで130本のお湯を貯めており、断水の時には生活用水の備えとして使用できます。
エコキュートと同じ様に災害の備えとして水の確保に役立ちます。

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・断水時にお湯を取り出す方法
①発電モードを「発電切」にして、待機中表示に変わるまで待つ。
②貯湯ユニットの電源を「切」にする。
③配管カバーを外す。
④給水元栓を閉める
⑤給湯槽排水バブル下の水抜き栓を開ける。
⑥メンテバブル高温の下の水抜き栓を開けると、⑤の水抜き栓からお湯(水)が出ます。
※お湯の取り出し方法は、機種により異なることがありますので、取扱説明書を確認してください。
④蓄電池で電気を貯める。

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蓄電池は、太陽光ソーラーで発電した電気や、余った電気を蓄えておけば、停電時や発電しない夜に使用できます。
まだまだ、電気容量やコスト高の課題がありますが、すでに車を動かすだけの技術があるのですから、
普通に生活できる電気を蓄える蓄電池ができる日も近いかもしれません。
現在でも、2.3kWhの容量で複数の機器を同時に使用できる蓄電池は発売されています。
しかも、2時間半で、ほぼ充電が完了するそうです。
災害の備えとしては最も役立つものではないでしようか。電気の確報が出来たらずいぶん助かります。

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⑤家の断熱性と災害の備えとの関係。

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東北大震災の時もそうでしたが、寒い時期に災害でライフラインが止まった場合、暖房が使えない可能性があります。
厳しい寒さは、疲労が増し、命の危険を招くことも考えられます。
だからこそ、家の断熱性能を高め、暖房をつけない状態で、自然室温ができるだけ下がらないようにしておくことが重要です。
勿論、断熱を高める事は、節電への貢献にもなります。
※【参考】住宅の断熱性能を高めるポイントは、断熱材と断熱サッシです。冬は室温の温かさを外に逃がさない、夏は外の暑さを室内に入れない、そのポイントになるのは、壁と窓の断熱性能です。高気密・高断熱住宅を実現するスーパーウォール工法では、すぐれて断熱性能をもつスーパーウォーパネルと、高断熱サッシの組み合わせで、次世代省エネ基準をクリアします。そして、断熱グレードを高めることで、暖房費がおよそ1/2になることも・・・。
災害の備えとしてZEH住宅が役立つと思います。断熱性の暖かさだけでなく、太陽光ソーラー・エコキュートなどを搭載したものがZEH住宅。災害の備えとしても。省エネとしてもZEH住宅の普及は大事なことだと思います。

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⑥地震・災害に備えた強い家

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住宅の耐震性能には、耐震等級1から耐震等級3までの基準がさだめれています。
極めてまれに(数百年に一度程度)発生する地震に対して倒壊しない程度を耐震等級1としています。
しかし、国の外郭団体による耐震実験においては、耐震等級1では阪神・淡路大震災クラスの地震で倒壊する恐れがあるとの報告もあり、建築基準法以上の耐震等級が目安になると考えられます。
地震に強い家づくりを考えるなら、耐震等級3相当の家づくりが求めらるのでは。
災害の備えとして最大の重要なことは、家が壊れない事。家族の命・財産を守る家が災害に強くないといけません。
今後は熊本大震災の時のような余震の対策も必要になります。
下は各耐震等級のレベルをイラストで表しています。

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安心の家づくりは構造の精査と第三者機関による検査が必要です。
確かな耐震等級を確保した家を建てるためには、目指す耐震等級をクリアするのに必要な壁量に適合しているかをチェックするなど構造の精査が必要です。
また、設計どおり施工せれているかを確かめる、公正な第三者機関による検査もおすすめします。
これらは、安心して暮らせる家を実現するためにの大切な条件ではないかと考えます。
⑦備蓄品の収納にはどれくらいのスペースが必要か

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家庭のおける災害の備えで、特に気になるのは飲料水や食料ではないでしょうか?
たとえば、飲料水は3日分の備えが必要といわれていますので、4人家族の場合一人一日3ℓとして、2ℓのペットボトルで18本の収納スペースが必要です。
その他にも、食料品の備えも考えると、収納量に余裕を持った収納庫を計画することも大切になってきます。
・地震の揺れにも安心な造り付け収納を
ご存知のとうり、地震・災害における家具の転倒は大変危険なものです。
書棚はもちろん食器棚な食品庫などは収納物も重く、しっかりとして設置が必要です。
そこでお勧めしたいのが、収納を造り付けにすることです。
家づくりの段階で収納計画を行い、内装を造作に組み込んでしまえば、地震の揺れにも強く、見た目もスッキリしたインテリアに仕上がります。

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・スペースの確保が難しい時は、床下収納の活用
余裕をもった収納スペースの確保が難しい場合は、床下収納が有効です。
ストック食品の保存としてキッチンで見かけますが、比較的小さいものが一般的です。
しかし、最近は小さな開口でもたっぷり収納できるスライドタイプなど、便利な床下収納があります。
飲料水の備えや食料備えの備蓄場所にも役立つため検討してみてはいかかがでしょうか。

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⑧日常生活での災害への備え
今までは、家づくりのおける災害の備えをご紹介してきましたが、
最後は、日常の暮らしのなかでできる災害の備えをご紹介(^^)/
①便利な災害防災用品

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②非常食・飲料水の災害への備えと工夫

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③お風呂の汲み置き

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④雨水タンク

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⑤非常用照明

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⑥キャンプ用品の災害の時の活用

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⑦乳幼児用品・子供のおやつ

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⑧災害の持ち出しセットの用意

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まとめ
今日本でも、地震や台風・豪雨と災害は全国各地で発生しています。
「自分のところは大丈夫だから・・・」が通用しない状況になっているのでは。
災害が発生してからは遅いです。
日ごろの災害への備え・準備が、もしもの時に役立ちます。
また、これから家づくりを考えていらっしゃる方は、災害に備えた強い家づくりを検討される事もお勧めします。
ご家族の安心・資産を守るために。
※出典:LIXIL・スーパーウォール会の「災害に備えた家づくりワークブック」を引用しています。

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