夏、冬、家の中で快適に過ごすためにエアコンを使用していると思います。
その時の温度設定に、省エネだと、感じていますか?
それとも、メチャクチャ電気代使ってるよって思ってますか?
夏より冬の場合の方が例が分かりやすいので、冬を想定してお話しします。
エアコンの設定温度は23℃なのに、いまひとつ暖かさを感じられず、つい設定温度を上げてしまうという経験はありませんか?
本当なら節電のために設定温度下げたいところです。
しかし快適な室内で過ごすためには、やはり機械に頼ることも必要です。
2つの事例
1.エアコンの高温設定
エアコンの設定温度を23℃にしたが、いまひとつ暖かさを感じられず、つい設定温度を上げてしまい気付けば28℃、29度設定にして、丁度いい室温になっている。
2.エアコンの低温設定
温度設定23℃のままで、室内が快適に感じる。
この2つの部屋は何は違うのでしょうか?
原因
これは、設定温度と体感温度が異なる為です。
設定温度と体感温度が異なる原因についてお話しします。
人が感じる温度(体感温度)は、まわりにある温度の影響を受けます。
室内の壁や床の表面温度が低ければ、室温は20℃でも体感温度は15.4℃ということもあります。
室内の壁や床の表面温度が高ければ、室温は20℃でも体感温度は19.0℃ということもあるのです。
体感温度=(室温+表面温度)÷2という概略公式があり、体感温度は、床・壁・天井などのまわりの物の温度の影響を受けます。
たとえば冬の室温が20℃でも暖かく感じられないのは、周囲の表面温度が低いからなんです。
対策
20℃の部屋で快適に過ごすために性能が必要なのです。
1.断熱性能を高めること。
つまり断熱性を高めることで、部屋全体を冷気から遮断するため、室内の暖気が逃げにくく、外の冷気が入りにくくなります。
すると、室内の表面温度が高まり、体感温度が上昇されます。
2.気密を高めること。
気密(隙間)を高めることで、室内の暖気が逃げにくくなります。
すると、室内の表面温度が高まり、体感温度が上昇されます。
まとめ
既存住宅の断熱・気密性を高めるためには、冬場の一時しのぎとして窓周りに断熱シートなどで覆うという方法も紹介されてますが、大変ですね。
これから家をつくるという方は、最初から断熱・気密性を高めた住宅をつくれば、後にシートで覆う事なんてしなくていいのです。
エアコン23℃設定で快適なのです。
家づくり時に、気密・断熱のしっかりした家を作って、年中快適にそして省エネに過ごしましょう。
参考
夏の時期、エアコン設定を28℃で設定して快適に過ごすコツがあります。
快適に過ごす=体感温度を下げること。
一般的には、風速1メートルにつき1℃冷たく感じると言われています。
例えば、気温10℃で風速10メートルの時、体感温度は0℃になります。
すなわち、夏はエアコンと送風機とセットで使用することで、更に省エネに生活できそうです^^